人の五感に働きかけた、「世界観を創造するブランディング」とは?

WRITTEN BY 山内結

みなさん、こんにちは。
サウンドクリエイターの山内結です。

MIRAIでは、映像を引き立てるための音楽や、空間を演出するための音楽などをお創りしています。
デザイン、映像、食、香りといったものに触れるたび、五感は繋がっていると実感します。

例えば、”このデザインにこの音は合わない”といったことだったり、”この香りにはこのメロディが引き立つ”といったようなことだったり、”この空間にこの明るさ(照明)は合わない”など、みなさんもそんなことを思った経験がありませんか?

ブランディングをするということは、その感覚を一つずつ合わせていき、世界観を作り出していくことなのです。

今回は、感覚を合わせていくということがどういうことか、感覚的に捉えていただけるよう、一人のフランス人作曲家を紹介させていただきます。

Claude Achille Debussy

クロード・アシル・ドビュッシー(1862年~1918年)はフランスの作曲家。

自由な作曲技法を用いて独自の作曲を実行し、その伝統にとらわれない音階と半音階を使うことによって19世紀後半から20世紀頭にかけて最も人気を持った作曲家です。

日本のアートにとても興味があったドビュッシーは実際に日本製の物をたくさんコレクションしていたと言われています。

 

ドビュッシーの代表曲の一つ、交響詩「海」

ドビュッシーの代表曲の一つである交響詩「海」は、葛飾北斎の「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」に影響を受けて作曲されています。日本人であれば誰もが見たことがありますよね。

初版の「海」の表紙には、本人の希望により「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」が採用されており、ドビュッシーの自室にも同じ北斎の絵が飾られていたとのことです。

 

五感の重要性

まずは、交響詩「海」を聴いていただきましょう。

葛飾北斎の「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」を鑑賞した後で交響詩「海」を聴くと、
波が渦巻く様子であったり穏やかな日に照らされる海を想像出来てしまいませんか?

なんと不思議なものですね。
視覚と聴覚が繋がっていることがおわかりいただけたのでないでしょうか。

そしてまた嗅覚や味覚といった感覚も全てつながっています。

集中するとき「五感を研ぎ澄ませる」と言いますが、
普段から五感は働いていて、常に無意識レベルで情報をキャッチしています。

外に出れば沢山の空間演出に出会えます。
カフェであったり、デパート、美術館、学校、オフィス・・・。

ぜひ様々な世界観を意識して生活してみてくださいね!